全日本チェンソーアート協会

English
menu
大会レポート

神奈川チェンソーアート競技大会

2014.01.20更新

  • 2013/11/2(土)
  • 10:00~14:30
  • 神奈川県足柄上郡山北町皆瀬川710 県立大野山乳牛育成牧場5-1パドック


今年で3回目となる神奈川チェンソーアート競技大会。

神奈川写真4

会場となったのは、関東の富士見百景に選定されている神奈川県山北町大野山山頂。360°のパノラマからは、相模灘、箱根外輪山、丹沢山塊が一望され、その後ろには富士山が見られる絶景。その景観の中全国から集まった14名の精鋭カーバーは、ここ山北町共和地区から搬出された杉材と向き合います。始まる前の静粛な瞬間です。

熟練されたカーバーは、年輪に刻まれた歴史が丸太と対峙すると作品となり浮かび上がるってくるそうです。 スタートの合図と同時にアクセルスロットを開けるとバーの先からは、ソーダストシャワーと呼ばれる切り屑が宙を舞います。競技を始めるにあたりわが身を鼓舞し掻きたてるかのように始まりました。

開会式での選手宣誓において今回3回目の大会出場である女性カーバーは「この様なすばらしい場所でカービングが出来て最高です。」と喜びの声を上げました。

この地でチェンソーカービングが行われるようになったのは、大野山山頂に「こもれび遊歩道」が地元住民、地域のボランティアで計画され、その遊歩道入口にスタンプカービングが曲木太郎氏(愛称)により彫られ、さらに、県内および近隣から有志カーバー数名が応援に駆け付け、10数体が仕上がったそうです。また、時を同じくして、第61回植樹祭が神奈川県で開催され、県内10カ所のサテライト会場の一つが大野山にあり、松沢知事(当時)がサテライト会場である山北会場を訪れたときにこれらの作品群を目にしたそうです。それを切っ掛けに地元共和地区の住民と自治体他の努力により、山北町からチェンソーカービングが産声を上げました。

神奈川写真5

神奈川県に置けるこの地域は、水源かん養機能を提供する重要な地域であり、山林の適正管理を行う一つの方法として間伐材の有効活用は一つの目的とされています。現在、チェンソーアートはNPO法人ウッド・ボイスの彫刻家である蘭二朗氏が、また地元の方々はこれを機にNPO法人共和のもりを立ち上げ、町の9割が森林という地域をどうするかといったテーマで地域活動を展開しています。

一方、山頂では、20年続く大野山フェスティバルという催しも行われており、ハイカーや沢山の参加者は、山頂からの景観の楽しみと足柄牛のBBQや豚汁などの振る舞いに舌鼓を打っていました。

競技を見守るように見つめる横浜市から来場の見学者は「すごい迫力ですね。女性の方もやっているのですね。」などと話し、審査員からは、丸太という限られた素材から、制作された作品を見ると、表現を伺い知ることが出来る作品が多く見られました。通常、彫ることにより形作られていくのだが、ホゾという繋ぐ技術を使い、限られた空間を最大限生かした広がりのある表現を可能としたのも新鮮であり、特に細かでリアルな表現をチェーンソーで出来るのにも驚いたと話していました。

来年も楽しみの一つとなる大会です。


カーバーを呼ぼう!

collabo

あなたの街にチェンソーアートを呼びませんか?

  • 町おこしイベントを考えている方
  • イベントにお客さんを惹きつけるものが欲しいと考えている方
  • アート・音楽など、芸術関連のコラボレーションを考えている方

ショーとアートを兼ね備える、新しいチェンソーアートをご活用ください!
ご依頼方法はこちらから