湧水町高原フェスタチェンソーアート全国大会2016
2017.03.02更新
- 2016/11/5(土)~2016/11/6(日)
- 鹿児島県湧水町木場6343番地5
快晴の中、ここ鹿児島県湧水町栗野岳レクレーション村で開かれました「湧水町高原フェスタチェンソーアート全国大会2016」の行事は一つの怪我もなく無事終了しました。 当会は、初の特別監修として自治体協力事業を行い、当会賛助会員様とともに地元自治体に協力し大会の成功に寄与するとともに大会運営を下支えさせて頂きました。 湧水町の「チェンソーアート作品のまちづくり」は2003年から始められ、町内に黒蕨壮氏(木彫家)と地元チェンソーアートクラブの作品が数多く展示され、現在では県内の観光地という特性を生かし、他市へ作品を貸し出し展示していただくといった取り組みを進めており大変人気になっていると聞いています。 競技は一昨年の「第30回国民文化祭・かごしま2015」に比べると参加者等は少なくなりましたが、競技の内容は盛り沢山となりました。 2016年4月に起こった熊本震災を受け、熊本・大分地震復興支援チャリティーカービング、一昨年と変わらずトップクラス、オープンクラスの部、そしてファナースピードカービングショーと、2日間に渡り4つのカービングショーを来場者に楽しんでいただける大会となりました。 熊本・大分地震復興支援チャリティーカービングでは8作品しか協力できなかったところでありましたが、こちらも初のオークションという形で進め、趣旨の理解および湧水町の取組みの浸透か、作品が欲しい来場者が多数見受けらました。 また、新しい試みとしたチェンソーカービングを魅了するファナースピードカービングショーですが、本来であれば個人が一心不乱に作品を彫り上げる姿を魅せるショーとなるところですが、防護服を統一したことによりカーバーは大同団結し事に当たるように見え統一の美を演出し、相乗効果により期待されている以上のパフォーマンスを魅せることに成功し、会場は一体感に包まれ歓喜に沸きました。 人気投票の結果を選んでいただいた来場者にプレゼントというサプライズの演出も功を奏し、作品は勝ち残った来場者にプレゼントされました。また、併せまして、カービングショーの合間に安全にチェーンソーワークが行えるよう防護服の義務化について啓蒙を図りました。 【各 賞】 【トップクラス】 優 勝 木霊 光 北海道 準優勝 蘭 二朗 神奈川県 第3位 林 隆雄 山口県 【オープンクラス】 優 勝 嶋田 克海 長崎県 準優勝 加賀江 力 長崎県 第3位 安藤 政文 宮崎県 【シニアの部】 優 勝 瀬戸口 准一 鹿児島県 準優勝 西 学 鹿児島県 第3位 福永 繁 鹿児島県 【特別賞】 湧水町長賞 白石 寛 宮崎県 北姶良森林組合長賞 森本 盛生 宮崎県 湧水町区長会長賞 仮屋 良二 鹿児島県 湧水町文化協会長賞 徳重 直明 福岡県 黒蕨賞 山下 利治 鹿児島県 □ 湧水町の取組み - 経 緯 ひとつの霧島構想というプロジェクトの一環として霧島山麓栗野岳標高700mの高原に芸術・交流施設として霧島アートの森(県野外美術館)が2000年に開館されました。芸術をコンセプトする地域づくりを基本理念に芸術・文化活動拠点に整備・活用が進められ、地元町や民間と構想の推進を図っており、この一環として、町は霧島アートの森に設置する作品を公開制作した黒蕨壮氏(木彫家)を招聘し、2003年より湧水町高原フェスタが開催され、その一部としてチェンソーアートのまちづくりが新たに始まりました。 昨年、第30回国民文化祭かごしま2015の開催の機を捉え、国内トップカーバーを招聘し、全国大会を開催しました。 - 関係事業等 大会内で作成された作品は、町内に全て展示し、チェンソーアートの作品の浸透・啓発を図るとともに、本年度より県内は温泉観光地という地域特性を生かし、他市観光施設他に対して作品を貸し出し展示して頂くという事業を企画実施しており、観光施設他より良い取組みと評価を得ています。また、大会を開催することにより九州各地域より参加者が募られることによる交流も今後盛んになり、2015年2月に誕生した地元クラブ「霧島山麓チェンソーアートクラブ」とともに両輪となり事業推進がされております。 写真:水見 事務局